秀才、呂鷹揚のために建てられたこの屋敷。建物内のいたる ところに施されている彫刻はそれぞれ意味を持ち、例えば梁に彫られた鳳凰 をよく⾒ると牡丹 の枝を加 えています。
正面のアーチとその装飾は ⼤正、昭和時代のネオクラシック ⾵に作られたもので、アーチ自体も辰野式(レンガ+横しっくい)と⾔う⾵に、 伝統 と現代 美学を調和させる家主 のセ ンスが垣間⾒えます。幸福を意味する鳳凰と富を表す牡丹はとても縁起の良い組み合わせとされています。
蘭室も例外なく、家主の名前にちなんで⼤きく羽 ばたく鷹の彫刻 ちょうこく が彫られて います。